【書評記事】実践するドラッカー「行動編」読んでみた!
こんにちは!erimaです。だいぶ間が空いてしまいましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。熱中症にはくれぐれも気をつけてくださいね!
だいぶ間が空いてしまいましたが、今回は再び書評記事です!
タイトルは、実践するドラッカー「行動編」です。
今回も前回の記事のようにポイントに絞って内容をご紹介していきます!
前回の記事はコチラ👇
https://erimadeculture.hatenablog.com/entry/2019/07/30/152125/
ポイント①タイムイズマネー!
記憶するな!記録しろ!
この本で、ドラッカー先生は時間は何よりの資源であると説いています。なぜなら、有限でありかつ平等に存在するためです。
仕事やタスクをこなすときには、事前に予定を立てる前に、実際の時間を記録することをおすすめします。
これが彼の金言、『記憶するな!記録しろ!』です。
やり方は簡単です。今日1日の行動、完了したこと、またそれにかかった時間をノートか何かに書き留めておくだけ。ね?簡単ですよね。
これによって何がわかるかというと…
- 自分の時間の使い方
- 何にどのくらい時間がかかるのか
- 無駄な時間の有無
といったことがわかるのです!あとはこれを元に自分に合った予定を立て、ちょこちょこ見返すようにしましょう!
さらにドラッカー先生は『時間泥棒するな』とも言っています。
これはどういう意味かと言いますと、無駄に人の時間を奪っていないかという
ことです。
これはとくにビジネスパーソンに当てはまるのではないでしょうか。
あなたが今かけた電話は本当に必要なものでしょうか。
これから始まる会議であなたはどのようにふるまおうとしていますか。
時間は有限です。時間は資源です。
もしあなたが誰かの時間を奪っているという意識があるなら、今すぐ行動を改めましょう。
また、これは人間関係にも当てはめられますね。
あなたのそばにいるその人はあなたの時間を捧げるだけの人でしょうか。
またあなたがそばにいることでその人は時間を無駄にしてしまってはいないでしょうか。
特に目的もなく過ごす時間というのは、ときには大切です。
しかし、その時間があればもっと有意義で楽しいことができるかもしれませんよ。
かくいう私も、友人といる時間はなるべく楽しい時間になるよう努めています。
自分の興味のあること、今日見た面白いことを共有することに意味があると感じているためです。
学生に多くありがちなのが、不満や愚痴で仲間意識を深め、なあなあに時間を過ごすというものですが、これはあまり有意義なものではありません。
教授や先生の悪口を言ったところで、私の成績が上がるわけではありませんし、楽しい気分になれるとも思えないからです。
友人未満他人以上な人との世間話にはもってこいかもしれませんが、常にそう言った話題で場を満たす人とは、一緒にいたいとは思いませんよね。
友人選びも時間の使い方の手段の1つと言えるでしょう。
ポイント②優先順位とカテゴライズを意識しよう!
さて、無駄な時間の削減、適切な友人を選択できたら次は優先順位を考えましょう。
ドラッカー先生によれば、
問題をカテゴライズ、分析し適切に処理する=時間の使いどころがわかる
のだと言います。
そもそも自分の取り組もうとしている問題はどんなものなのか。
またそれはどのように取り組むのが効率的か。
この2つを考えることが重要です。
例えば、
頭を使うか使わないか
創作性があるかないか
というふうにカテゴライズできます。
それで、もし今取り組もうとしている課題が頭を使うもので創造性が求められているのなら、時間は朝、人がいない場所がいいかもしれません。
さらに、いつもと同じ場所よりはカフェや図書館で集中して取り組んだ方がうまくいくかもしれないと分析ができるわけです。
これをやらずに、すべて同じ取り組み方をしていくのはあまり賢くありませんし、もしかしたら予想以上に時間を使ってしまうかもしれません。戦略的に取り組むことが、時間の有効活用に繋がるのです。
ポイント③反対意見は大歓迎
あなたの周りにいつも自分の意見と反対のことを言ってくるちょっと面倒だな、と思う人はいませんか。その人実はあなたのキーパーソンかもしれませんよ。
ドラッカー先生は『多くの目が本質を浮かび上がらせる』と言っています。
一人の人間でカバーできる事象には限りがあります。自分以外の人による意見は、あなたの意見や考えをブラッシュアップさせてくれます。
ブラッシュアップまではいかなくとも、「そのような考えがある」と認識することでより物事を多角的に捉える手がかりとなるのです。
個人的な考えでいえば、真実は1つではありません。
人の数だけ、立場の数だけ存在していると言っても間違いはないでしょう。
そこで私たちに求められるのは、現実世界に確かに存在している事実をできるだけ多く、多角的に集め、中立的な事実に基づいた真実を見つけることではないでしょうか。
しかしこれは容易ではありません。
人間は弱い生き物ですので、耳障りの良い、自分に都合のいいことを真実だと認定してしまいがちです。そもそも真実が正しいという保証がないのもここに起因するでしょう。
そんな中で、自分はこれが真実だと思うしかし自分以外の真実もまた正しい可能性があり、耳を傾けるべき対象だ、という姿勢が求められるのだと思います。
ポイント④学びを習慣化して生き残れ!
よく誤解されがちですが、学びは学生だけの領分ではありません。
人生全般において、学び続けることが豊かな人生豊かな人間形成に必要不可欠なのです。
ドラッカー先生は『人から学び本から学べ。』と本作で述べていました。
人間は歳をとるごとに自分の人生経験で、わかったつもりになりがちです。
しかしそんな自分を戒め、アップデートするのには他者との会話や先人の知恵が必要不可欠なのです。
ポイント⑤倫理なき組織に存在価値はない
ドラッカー先生は企業に関しても、独自の理念を貫いています。それは、企業とは利益の道具ではなく、社会に貢献するコミュニティであるべきだというものです。
社会の構成委員としての企業という意識は、結果的に良い組織を作り、良い組織がよい人材を呼ぶという好循環を作るためです。
社会で認められる企業=良い人材=優秀な知識労働者を増やす
という図式を成り立たせることが大切なのです。
まとめ
今回はドラッカー実践編ということで、前回の思想編よりも踏み込んだ現実的な内容がたくさんみて取れました。
特に私が印象深かったのは、ドラッカーの人間論ともいえる以下の部分です。
良き個人として社会に貢献することは
良き個人、良い組織、良き社会をつくる。
生きとし生きるものの幸福の実現が文明の進歩には不可欠である。
ドラッカー先生は社会全体を俯瞰した上で、私たち個人の社会的責任の必要性と重要性を説いていました。
私たち人間には二つの死があります。ひとつは物理的な死、もうひとつは社会的な死です。物理的な死というのは避けることができないものですが、社会的な死はそうではありません。
ドラッカー先生は『記録でなく記憶に残る人になれ』とも言っています。単純な数字や功績でなく、如何に善く生きるか。それを私たちに提示しているのでしょう。
あなたは何をもって人々に覚えられたいですか。
また死ぬ間際に、あなたは何を残し、何を誇ることができますか?
永遠のテーマになりそうです笑笑
ここまでお読みいただきありがとうございました!よろしければ前回の書評も覗いて言ってくださいね。
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https://erimadeculture.hatenablog.com/entry/2019/07/30/152125/