暇な大学生がキルラキルを視聴して思ったこと!私たちは「服」か「人間か」、はたまた「布」か

 

お久しぶりです。U-NEXTを契約してしまったがために毎日薔薇色のアニメライフを満喫しておりますが、みなさんはいかがお過ごしですか?

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この前公開された「プロメア」ものすごく面白そうですよね!!私トリガーさんが制作してるアニメ大好きなんですよ。

 

 

そこで今回は、「プロメア」を見る前にトリガーの過去作、「キルラキル」を一気見してまいりました!!最高に面白かったのと、考察しがいのありそうな内容だったので記事にします。

 

では簡単なあらすじをご紹介します。

 

登場キャラクター

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https://binged.it/2MrPVxf

纏流子 (まといりょうこ)     親を殺した犯人を探して学園に来た。親の殺人現場に残された片裁ちばさみと特殊な神衣「鮮血」を着て戦う

 

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https://binged.it/2Zb7Gmb

 

満艦飾 マコ(まんかんしょく マコ)

流子の唯一友人であり、本人曰くりょうこが初めての友達。天然で謎のジェスチャーを使って説得する癖がある。根拠がないのに妙に説得力のあるそれに何回か助けられる。

 

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https://binged.it/2Wt0LrG

鬼龍院 皐月(きりゅういん さつき)

学園の生徒会を仕切る生徒会長。生徒同士に格付けし、極制服を支給している。母親は有名な超大手アパレルメーカー社長。日本刀を手に、りょうこの前に立ちふさがる。神衣「純潔」をきて戦う。

 

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https://binged.it/2Wh2tYd

ヌーディストビーチ

ただの怪しい露出狂の集まり、と思いきやその正体は生命繊維に立ち向かう唯一の武装組織。りょうこの父まといけんしんが創設した。

大まかな人物だけピックアップしてるので、詳しくはWikipediaをチェックしてね!👇

キルラキル - Wikipedia

 

あらすじ

人間が服に加工し、身に纏うことで莫大なパワーを得ることができるという生命繊維の研究を続けていた男がいた。彼の名前は、纏 一身(まとい いっしん)。そして彼は極秘裏に、生命繊維を断ち切る巨大なハサミを開発した。

 

しかし、ある日彼は何者かに自信のハサミの片方を使って刺し殺されてしまった。それを最初に発見した娘の纏は父を殺した犯人への復讐を誓った。犯人の手がかりは、現場に残された片裁ちばさみのみである。

 

ネタバレを含む考察(*これより先はネタバレを含みます)

さて、はじめは学園を組織する皐月様が敵だと思っていた琉子でしたが、じつは最大の敵は地球外生命体だったとかいうびっくりエンドを迎えたのが本作品です。

まとめると

  • 琉子と皐月様=姉妹
  • 琉子は生命繊維と人間のサラブレッド
  • 服の露出=人間の証

といった感じでしょうか。詳しく見て行きます。

 

最初見たとき、目を引くのは鮮血と琉子が一体化したときの露出の激しさではないでしょうか(笑)私も初めて見たときはびっくりしました。しかも、この繊維は力を出すのに血を必要とするんですよね。

 

興味深いのは、服を着る人物が逆上したり、感情の制御が効かなくなると、鮮血の意思(理性)が効かなくなってしまうところです。もともと地球外生命体である生命繊維を人間がそれも琉子が着ることのできるよう編んだのが神衣鮮血です。ですから、必要以上の血が入ってくると鮮血は本来の生命繊維の本能に返ってしまうのではないでしょうか。

 

服と人のハイブリット

物語の最終章で明かされますが、あの激しい露出は人間と鮮血の共存を意味しています。だから、体全体を生命繊維で覆うことは、人間を辞めることを意味するんですね、おそらく。

 

生命繊維は自分たちを繁栄させるために、人間を取り込んでおおきな布にしてしまおうと目論んだわけですが、これは一種の全体主義とも言えます。人間が生命繊維に包まれて布になる=人間としての個を失うこと、です。

 

しかし、これって今の日本社会でも言えることですよね。例えば、就活。リクルートスーツという名の規格された全く同じ服をきて、全く同じように社会の歯車になっていく。

 

個を失った社会で異端分子は排除の対象になります。飲み込まれ、大きな布の一員になるのが正しいあり方とされる為です。

 

作中では、流子はその場に居合わせた全員分の極制服の力を得て、戦いに挑みます。生命繊維の最大の強みは、自分の傘下に入れた個体を思うままに操る力「絶対服従」でした。

 

それをいち早く見抜いた琉子はその力を吸収し、自らを成長させて“服が人を解放する”という絶対服従をかけました。そして大気圏による摩擦で鮮血は燃えおち、裸のまま流子は地球に落ちて行きました。

 

ここで重要なのは、琉子が成長によって能力を獲得して、再び人間に戻ることです。つまり琉子はそのまま服サイドについて力で、世界をねじ伏せる事もできたわけです。でもそれを選択しなかったところに彼女の強さがあると思います。

 

私は大学で平和学を受講しています。結局戦争って誰かの支配したいっていう理想から始まるんですよね。でも、それを武力や数の力で捻じ曲げれば絶対歪みが出るわけで・・・。

 

簡単に世界とつながれる今こそ、キルラキルをみて平和のあり方というか戦争のあり方を考えてみるのもありかなと思いました。

 

よければこちらのアニメ考察記事ものぞいていってくださいね!

👇

erimadeculture.hatenablog.com